タニタの高精度な体組成計「RD-931L」で測った体重や体脂肪率を、PeakFitでまとめて見られたら便利だと感じたことはないでしょうか。実は、Appleの「ヘルスケア」アプリを経由すれば、測ったデータをPeakFitに取り込めます。
この記事では、RD-931Lのデータをヘルスケア経由でPeakFitに連携する手順と、PeakFit側での見方を、初心者向けに順を追って解説します。連携で取り込めるデータと、そうでないデータも正直に整理します。
この記事でわかること
- RD-931L→ヘルスプラネット→ヘルスケア→PeakFitというデータの流れ
- 連携の設定手順と、PeakFitの体組成タブでの見方
- 連携で取り込めるデータ(体重・体脂肪率)と、公式アプリ側で見るデータ
連携の全体像(データはこう流れる)
まず、データがどう流れるのかを理解しておくと、設定でつまずきません。RD-931Lのデータは、いくつかのアプリを経由してPeakFitに届きます。
流れはこうです。体組成計RD-931Lで測定する。そのデータがタニタの公式アプリ(ヘルスプラネット、またはTANITA Record)に記録される。公式アプリからAppleの「ヘルスケア」へ体重・体脂肪率が同期される。最後に、PeakFitがヘルスケアからそのデータを読み取る、という4段階です。RD-931LはWi-Fi通信に対応しているため、対応設定をすれば、測るだけで公式アプリにデータが自動で記録されるのも便利な点です。
つまり、PeakFitは体組成計と直接つながるのではなく、ヘルスケアを「データの中継地点」として受け取る仕組みです。この前提を押さえておきましょう。
連携を始める前に準備するもの
設定をスムーズに進めるために、始める前に必要なものをそろえておきましょう。準備が整っていれば、連携は10分ほどで完了します。
必要なのは、iPhone(PeakFitはiOS専用のため)、タニタの体組成計RD-931L、タニタの公式アプリ(ヘルスプラネットまたはTANITA Record)、Appleの「ヘルスケア」アプリ、そしてPeakFitアプリの5つです。ヘルスケアはiPhoneに標準で入っているため、追加のインストールは不要です。RD-931LはWi-Fi通信に対応しているので、自宅の無線LAN(SSIDとパスワード)も手元に用意しておくと、自動転送の設定まで一度に済みます。
また、体組成計を家族で共有している場合は、自分の使用者番号(個人キー)を確認しておきましょう。測定時に別の人のキーで測ると、自分のデータとして記録されないため、連携後に「データが入らない」と感じる原因になります。準備ができたら、次の手順に進みます。
手順1:RD-931Lと公式アプリを連携する
最初に、RD-931Lとタニタの公式アプリを連携させ、測定データがアプリに記録される状態を作ります。
タニタの公式アプリは、ヘルスプラネットとTANITA Recordの2種類があります。体組成計だけを使うならTANITA Recordがシンプルで見やすく、活動量計や血圧計などタニタの他機器も使うならヘルスプラネットが一括管理に向きます。どちらかをインストールし、会員登録(ヘルスプラネットID)を済ませます。その後、アプリの案内に従って体組成計を登録します。RD-931LはBluetoothに加えWi-Fiにも対応しているため、無線LANの設定をしておくと、測定するたびにデータが自動でアプリへ送られます。
ここまでで、RD-931Lで測ったデータが公式アプリに記録される状態になります。
手順2:公式アプリからヘルスケアへ同期する
次に、公式アプリのデータをAppleの「ヘルスケア」へ同期する設定を行います。これがPeakFitへの橋渡しになります。
タニタの公式アプリは、体重と体脂肪率のデータを、Appleの「ヘルスケア」へ同期できます。公式アプリの設定画面から、ヘルスケアとの連携(同期)をオンにしてください。初回は、ヘルスケア側で「タニタのアプリからの書き込みを許可するか」を尋ねる画面が表示されるので、体重・体脂肪率の項目をオンにして許可します。この許可をしないとデータが渡らないため、忘れずにオンにします。
これで、公式アプリに記録された体重・体脂肪率が、ヘルスケアにも蓄積されるようになります。
手順3:PeakFitでヘルスケア連携を許可する
最後に、PeakFit側でヘルスケアからのデータ読み取りを許可します。これで連携が完成します。
PeakFitを開き、設定からヘルスケア連携を有効にします。

すると、PeakFitがヘルスケアのデータ(体重・体脂肪率・歩数・消費カロリーなど)を読み取れるようになります。PeakFitはヘルスケアのデータを読み取る方式なので、RD-931Lで測ってヘルスケアに体重・体脂肪率が入っていれば、それがPeakFitにも反映されます。一度連携しておけば、以降は測定するたびに自動で取り込まれるので、手入力の手間がありません。
これで、体組成計で測る、という動作だけで、PeakFitに体重・体脂肪率が届く状態になりました。
PeakFitでの見方(体組成タブ)
データが取り込めたら、PeakFitでどう見るかを押さえましょう。PeakFitの強みは、数値を「推移」で見られることです。
ホーム画面では、その日の体重などの基本的な数値が確認できます。

体組成タブでは、体重・体脂肪率・除脂肪体重の推移を、3日・7日・14日・1か月などの期間でグラフ表示できます。

日々の数字は水分や食事でぶれるため、こうしたトレンドで見ると、本当の変化が分かります。さらに、目標を設定していれば、実際の変化のペースと、目標達成に必要なペース、達成予測、目標との差や残り日数も数値で示されます。体重トレンドの読み方は体重記録の正しい見方、移動平均の考え方は体重の移動平均の出し方と活用でも解説しています。
RD-931Lの高精度な測定値を、PeakFitのトレンド表示で追うことで、変化を客観的に把握できます。
連携で取り込めるデータ・取り込めないデータ
ここは正直にお伝えします。RD-931Lはたくさんの項目を測れますが、ヘルスケア経由でPeakFitに入るのは、そのすべてではありません。

タニタの公式アプリがヘルスケアへ同期するのは、体重と体脂肪率が中心です。したがって、PeakFitに取り込まれるのも、主に体重と体脂肪率(およびそこから計算される除脂肪体重)になります。一方で、RD-931Lが測れる筋肉量、筋質点数、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体内年齢といった詳細な項目は、ヘルスケアを経由しないため、PeakFitには反映されません。これらの詳細データは、タニタの公式アプリ(ヘルスプラネット/TANITA Record)側で確認する、という使い分けになります。
つまり、PeakFitでは体重・体脂肪率のトレンドと目標管理を、タニタの公式アプリでは筋肉量などの詳細を、それぞれ見るのがおすすめです。
うまく同期されないときの確認ポイント
連携がうまくいかないときは、いくつかの確認ポイントを順に見ていくと、たいてい解決します。
まず、ヘルスケアの許可設定です。iPhoneの「ヘルスケア」アプリを開き、共有や各アプリのアクセス設定で、タニタのアプリが体重・体脂肪率を「書き込み」でき、PeakFitがそれらを「読み取り」できる状態かを確認します。
次に、公式アプリ側の同期設定がオンになっているかを確認します。それでも反映されない場合は、各アプリを一度開き直す、測定データが公式アプリに記録されているかを確認する、測定時に登録した使用者(個人キー)が自分のものか確認する、といった点を見てください。複数人で体組成計を使っている場合は、測定者の取り違えが起きやすいので注意します。
設定の経路が長いぶん、どこか1か所がオフだと止まります。順番に確認すれば、原因の切り分けができます。
取り込んだデータをどう活用するか
連携の目的は、データを取り込むこと自体ではなく、変化を読んで日々の行動に活かすことです。PeakFitに体重・体脂肪率が入ったら、次の見方を意識すると役立ちます。
まず、単日の数字に一喜一憂しないことです。体重は水分や食事で前後するため、体組成タブのグラフで7日や14日の傾きを見て、増えているか減っているか横ばいかを判断します。
RD-931Lの測定は、毎日同じ時間帯(起床後など)にそろえると、トレンドのぶれが小さくなり、変化が読みやすくなります。さらに、PeakFitは食事のPFC記録や筋トレの記録も同じアプリで扱えるため、体組成の変化と、食事・運動の記録を並べて見られます。体の変化が、日々の取り組みとどう結びついているかを確認できるのが、一元管理の利点です。
数字は、責めるための材料ではなく、次にどうするかを考えるための手がかりです。タニタの高精度な測定値を、PeakFitのトレンドで穏やかに追っていきましょう。
まとめ
タニタRD-931Lのデータは、ヘルスプラネット(またはTANITA Record)→Appleヘルスケア→PeakFit、という流れで連携できます。公式アプリでヘルスケアへの同期をオンにし、PeakFitでヘルスケア連携を許可すれば、測るだけで体重・体脂肪率がPeakFitに取り込まれます。
PeakFitでは、体組成タブで体重・体脂肪率・除脂肪体重の推移や、目標までのペース・達成予測を確認できます。ヘルスケア経由で入るのは体重・体脂肪率が中心で、筋肉量や内臓脂肪などの詳細はタニタの公式アプリ側で見る、と使い分けるとよいでしょう。PeakFitは無料で使えます(iOS)。PeakFitを使ってみる。
よくある質問
Q. RD-931Lの全データがPeakFitに入りますか。 A. いいえ。ヘルスケア経由で入るのは体重・体脂肪率が中心です。筋肉量や内臓脂肪レベルなどの詳細は、タニタの公式アプリ側で確認します。
Q. 連携にはどのアプリが必要ですか。 A. タニタの公式アプリ(ヘルスプラネットまたはTANITA Record)、Appleの「ヘルスケア」、PeakFitの3つです。公式アプリからヘルスケアへ同期し、PeakFitがそれを読み取ります。
Q. 測定のたびに手入力は必要ですか。 A. 必要ありません。一度連携を設定すれば、測定データが公式アプリ経由でヘルスケアに入り、PeakFitに自動で反映されます。Wi-Fi設定をすると公式アプリへの記録も自動です。
Q. データが反映されないときは。 A. ヘルスケアの書き込み・読み取り許可、公式アプリの同期設定がオンかを確認します。測定者(個人キー)の取り違えや、アプリの開き直しでも解決することがあります。
Q. AndroidでもPeakFitと連携できますか。 A. PeakFitは現在iOS専用です。Android端末では利用できないため、本記事の連携もiPhoneでの利用が前提となります。
※本記事は一般的な情報をまとめたものであり、各アプリや機器の仕様・対応状況は変更される場合があります。最新の情報は各公式サイトやアプリでご確認ください。体重や体組成の管理で体調に不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


