高タンパク・低脂質の定番食材と選ぶ基準|筋トレと減量で使い分ける

PFC・栄養管理

高タンパク・低脂質の食材を調べても、一覧を眺めて終わってしまうことは少なくありません。鶏むね、卵、魚と並んでいても、結局いつも同じものになり、なぜそれが良いのかの基準が曖昧なままだと応用が利きません。

この記事では、食材を丸暗記するのではなく、「タンパク質密度」という一つの基準で良し悪しを判断できるようにします。基準さえ持てば、初めて見る食材でも自分で選べるようになります。そのうえで、肉・魚・卵・乳製品・大豆・穀物の代表食材と目安量、減量期と増量期での使い分け、飽きずに続ける工夫までまとめます。自炊で1日のタンパク質を無理なく揃えたい人向けの内容です。男女共通で使えます。

監修者も、食事を記録して初めて自分のタンパク質が足りていないことに気づいたといいます。食材選びは、その不足を埋めるための具体的な手段です。

この記事でわかること

  • 食材の良し悪しを判断する「タンパク質密度」という基準
  • 肉・魚・卵・乳製品・大豆・穀物の高タンパク低脂質な代表食材と目安量
  • 減量期・増量期での使い分けと、飽きずに続ける調理の工夫

高タンパク・低脂質が体づくりで効く理由

タンパク質を確保しながら脂質を抑えると、必要な栄養を満たしつつカロリーを管理しやすくなります。これが、体づくりで高タンパク・低脂質が基本とされる理由です。

脂質は1gあたり9kcalと、タンパク質や炭水化物(ともに1gあたり4kcal)の倍以上のエネルギーを持ちます。同じ重さでもカロリーが膨らみやすいため、脂質の多い食材ばかりだと、タンパク質を満たす前にカロリーが上限に達してしまいます。逆に脂質の低い食材を選べば、同じカロリーの枠の中でタンパク質をより多く確保できます。

つまり高タンパク・低脂質とは、限られたカロリーの中でタンパク質を最大限に積むための戦略です。次のセクションで、その「選ぶ基準」を具体化します。

食材選びの基準は「タンパク質密度」

食材の良し悪しは、リストに載っているかどうかではなく、タンパク質量に対して脂質やカロリーが低いかどうかで判断します。これを「タンパク質密度」と呼ぶことにします。

見方はシンプルで、その食材100gあたりのタンパク質量に対して、脂質が少なく、総カロリーが低いほど密度が高い、という判断です。たとえば同じ鶏肉でも、皮なしのむね肉は皮つきのもも肉よりタンパク質密度が高くなります。栄養成分を見るときは、タンパク質の数字だけでなく、必ず脂質とカロリーをセットで確認してください。

この基準があると、一覧にない食材に出会っても「タンパク質が多く、脂質が低いか」を自分で確かめられます。以降の食材紹介も、すべてこの基準で並べています。なお、各食材の数値は文部科学省「日本食品標準成分表(2020年版・八訂)」を参考にした概算で、部位や調理法によって変わります。

肉の選び方

肉は、部位を選べば高タンパク・低脂質の主力になります。鍵は脂身の少ない部位を選ぶことです。

鶏むね肉(皮なし)は、100gあたりタンパク質約23g、脂質約2gと、タンパク質密度が高い代表格です。ささみも同様に高タンパクで脂質が少ない部位です。牛や豚は、ヒレやもも肉などの赤身を選ぶと脂質を抑えられます。目安として、牛ヒレや豚ヒレ、豚ももの赤身は100gあたりタンパク質がおおむね20g前後で、バラ肉に比べて脂質を大きく抑えられます。一方で、鶏皮、牛バラ、豚バラ、ひき肉は脂質が多くなりやすいため、頻度や量で調整します。同じ食材でも、皮を外す、脂身を除く、ゆでて余分な脂を落とす、といった一手間で脂質は下げられます。

迷ったら「皮なしの鶏むね・ささみ、牛豚は赤身」を基本に置くと、外しません。

魚・卵・乳製品の選び方

魚・卵・乳製品も、選び方しだいで高タンパク・低脂質の枠に入ります。脂の少ない種類や部位を選ぶのがコツです。

魚では、まぐろの赤身(100gあたりタンパク質約26g、脂質約1g)や、たらなどの白身魚が高タンパクで脂質が低い選択肢です。鮭も比較的脂質が控えめで使いやすい魚です。卵は、全卵は栄養が豊富な一方で脂質も含むため、脂質をとくに抑えたいときは卵白を活用します。卵白は100gあたりタンパク質約11gで脂質はほぼありません。乳製品では、無脂肪や低脂肪のヨーグルト、カッテージチーズが、脂質を抑えながらタンパク質を足せる食材です。

これらは調理が手軽なものも多く、肉に偏りがちな食材のバリエーションを広げてくれます。

大豆製品・穀物の使い方

大豆製品と穀物は、タンパク質の補助と、エネルギー源となる炭水化物の確保に役立ちます。役割を分けて考えると使いやすくなります。

大豆製品では、豆腐や納豆が植物性タンパク質源になります。ただし納豆は脂質もそれなりに含むため、脂質を厳しく抑える時期は量を見ます。炭水化物源としては、オートミールが食物繊維も摂れて使いやすく、白米も重要なエネルギー源です。甘いもので炭水化物を補いたいときは、洋菓子より和菓子のほうが脂質を抑えやすいです。監修者も、補給したい炭水化物源として豆大福や団子などの和菓子を選ぶといいます。

タンパク質源(肉・魚・卵・大豆)と炭水化物源(米・オートミール)を分けて組み立てると、PFCを揃えやすくなります。

減量期と増量期で食材を使い分ける

同じ食材選びでも、目的によって重心が変わります。タンパク質を確保する点は共通で、脂質と炭水化物の扱いを調整します。

減量期は、脂質を抑える方向に寄せます。皮なし鶏むね、白身魚、卵白、無脂肪乳製品など、タンパク質密度の高い食材を中心に組み、脂質の多い食材は控えます。増量期は、脂質をやみくもに増やすのではなく、質のよい脂質を選びつつ炭水化物をしっかり確保する、いわゆるクリーンバルクの考え方が役立ちます。監修者も、増量期は脂質の質にこだわり、減量期は脂質をカットする、という基準で食材を選んでいるといいます。

ただし、減量期でも脂質をゼロ近くまで削るのは避けます。脂質はホルモンや健康に関わるため、控えめにしつつも一定量は残すのが無難です。極端な制限は続かず、体調にも影響しうるため、無理のない範囲で調整してください。

飽きずに続ける調理と記録の工夫

高タンパク・低脂質を続けるうえで現実的な壁になるのが、味の単調さです。調理法と味つけに変化をつけると、同じ食材でも飽きにくくなります。

調理は、揚げるより、ゆでる・蒸す・焼くを基本にすると脂質を足さずに済みます。鶏むねは加熱しすぎると固くなりやすいので、低めの温度で火を通す、そぎ切りにする、下味をつけるといった工夫で食べやすくなります。香辛料や酸味、だしで味を変えれば、同じ食材でも違う一皿になります。たとえば鶏むねなら、塩こうじやヨーグルトに漬ける、カレー粉やハーブで下味をつける、ポン酢やサルサで味を変える、といった具合に展開できます。作り置きをしておくと、忙しい日でもタンパク質を切らさずに済みます。どうしても食事だけで足りない日は、プロテイン飲料で不足分を補うのも現実的な手段です。

そのうえで、自分が何をどれだけ食べたかを記録すると、タンパク質や脂質の過不足が数値で見え、食材選びの精度が上がります。PeakFitは筋トレ向けの食材も収録しており、自炊メニューはマイフードに登録して記録できます(iOS・無料)。PeakFitで食材を記録する

まとめ

高タンパク・低脂質の食材選びは、一覧の暗記ではなく「タンパク質密度」という基準で考えると応用が利きます。タンパク質量に対して脂質とカロリーが低いかを見て、肉は皮なし鶏むね・ささみ・赤身、魚はまぐろ赤身や白身魚、卵は卵白、乳製品は無脂肪・低脂肪、大豆は豆腐・納豆を主力にし、炭水化物は米やオートミールで確保します。

減量期は脂質を抑える方向に、増量期は質のよい脂質と炭水化物を確保する方向に重心を移し、どちらでもタンパク質は削りません。調理法と味つけで変化をつけ、記録で過不足を見える化すれば、自炊でも無理なくタンパク質を揃えられます。食材ごとのPFCを手で管理するのは大変ですが、PeakFitなら食材を記録して残りのPFCを把握できます(iOS・無料)。PeakFitを使ってみる

よくある質問

Q. 高タンパク・低脂質の食材はどう選べばよいですか。 A. タンパク質量に対して脂質とカロリーが低いか(タンパク質密度)で選びます。栄養成分はタンパク質だけでなく、脂質とカロリーをセットで確認します。

Q. 鶏むね肉ともも肉はどちらがよいですか。 A. 脂質を抑えたいなら皮なしのむね肉です。むね肉は皮なしで100gあたりタンパク質約23g、脂質約2gと、もも肉より脂質が低くなります。

Q. 卵は食べてよいですか。 A. 問題ありません。全卵は栄養が豊富ですが脂質も含むため、脂質をとくに抑えたい時期は卵白を活用すると、脂質をほぼ足さずにタンパク質を補えます。

Q. 植物性のタンパク質だけで足りますか。 A. 豆腐や納豆も有効ですが、一つの食材に偏らず、肉・魚・卵・乳製品も組み合わせるほうがアミノ酸のバランスを取りやすくなります。

Q. 減量中に脂質はどこまで減らせますか。 A. 総エネルギーの20%程度を下限の目安にし、ゼロ近くまでは減らしません。脂質はホルモンや健康に関わるため、控えめにしつつ一定量は残します。

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※本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言ではありません。健康状態に不安がある場合は医療機関にご相談ください。