PeakFitは、筋トレ・食事・体組成を1つにまとめて記録し、日々のカロリー収支を数値で管理するiPhone向けのアプリです。記録に必要な機能は基本無料で使え、アカウント登録も不要です。
そのPeakFitに、新しく「AI連携(MCP)」が加わりました。月額480円の有料プラン「PeakFit Elite」に登録すると、PeakFitに記録したデータを、ClaudeやGrokといったAIにシームレスに連携できます。連携すると、AIがあなたのトレーニングや食事の記録を読み取って、あなた個人に向けたアドバイスを返してくれるようになります。この記事では、その便利さと、はじめて使う人が迷わないための連携手順を、順を追って説明します。
この記事でわかること
- AI連携(MCP)を使うと、AIへの相談がどう変わるのか
- 連携をはじめる3つのステップ
- どんなデータが連携され、何は渡されないのか
これまでの「AIに相談するときの手間」
すでにAIに筋トレや食事の相談をしている人は多いはずです。ただ、これまでは相談のたびに、自分の記録をAIに伝える手間がありました。
よくあったのが、筋トレアプリや食事アプリの画面をスクリーンショットで撮ってAIに送る方法です。あるいは「今日はベンチプレス60kg×10回を3セット、食事は…」と、記憶を頼りに手で打ち込む方法です。どちらも面倒なうえに、送れるのはその時点の断片的なデータだけ。過去の推移までは再現できず、AIは毎回、あなたの一部しか見られませんでした。
AIそのものは賢くなりましたが、あなた個人のことは知りません。先週どんなトレーニングをしたか、体重がどう動いているか、いつ大会があるのか。これらを知らないAIに相談しても、返ってくるのは一般論になりがちです。AI連携(MCP)は、この「AIがあなたを知らない」という問題を解決します。
AI連携(MCP)でできること
PeakFitとAIを一度つなぐと、AIがあなたのPeakFitの記録を直接読み取って答えてくれるようになります。ポイントは3つです。
スクショも手入力も、もう要らない
いちばんの変化は、AIに何も送らなくてよくなることです。これまでスクリーンショットを撮って貼り付けたり、数値を打ち込んだりしていた作業が、すべて不要になります。連携したあとは、AIに「今日のトレーニングどうだった?」と話しかけるだけ。AIが自動でPeakFitからあなたの記録を読み取り、その数字をもとに答えます。相談のハードルが一気に下がります。
中長期の記録もふまえて会話できる
AIと直接会話をするだけだと、その場で伝えた情報しか使えないため、数週間・数か月という中長期の変化は曖昧になりがちです。連携なら、記録の置き場所がPeakFitにあるので、この弱点がなくなります。AIはPeakFitに蓄積された記録(直近180日分)を参照できるため、「先月と比べて総ボリュームがどう変わったか」「この4週間の減量ペースは適切か」といった、時間の流れをふまえた相談も正確にできます。
ClaudeとGrokに対応(無料プランでも使える)
連携できるAIは、現在ClaudeとGrokに対応しています。どちらも、すべてのプランで利用でき、無料プランのままでも連携できます。ふだん使っているAIをそのまま、あなたのフィットネス記録を理解したコーチとして使えます。対応するAIは今後さらに広がる可能性があります。
実際の会話例
連携すると、やり取りがどう変わるのか。いくつか例を挙げます(AIの回答は、あなたの記録を読んで生成されたイメージです)。
トレーニングの振り返りでは、こう聞けます。あなた「今週のトレーニング、どうだった?」AI「今週は胸・背中・脚を各1回ずつ、計4セッション。前週比で総ボリュームが12%増えています。ベンチプレスは先週の62.5kgから65kgに伸びていて順調です。ただ脚の日が1回だけなので、下半身を週2回に増やすとバランスが良くなりそうです」。一般論ではなく、あなたの実際の数字をもとに答えてくれます。
食事の相談では、パターンまで指摘してくれます。あなた「最近の食事、タンパク質足りてる?」AI「直近1週間の平均タンパク質は体重1kgあたり1.6g。減量期の目標なら、あと0.4g/kgほど増やしたいところです。脂質はやや高めで、とくに週末の外食で跳ねています。平日の自炊は理想的なので、週末の1食を調整すると全体が整います」。
減量ペースの判定では、体重だけでなく除脂肪体重の変化まで見てくれます。あなた「今の減量ペース、速すぎない?」AI「過去4週間で体重が2.8kg減、週あたり0.7kg。除脂肪体重が0.3kg落ちているので少し速めです。筋肉を守るなら週0.5kg程度に緩めるのが安全。摂取カロリーを1日150kcalほど増やすとちょうど良くなります」。
これらが成り立つのは、AIがあなたの実データを見ているからです。パーソナルトレーナーがあなたの記録ノートを見ながら助言するのと同じ構造で、AIがあなたの記録を持ったコーチに変わります。なお、AIの回答はあくまで参考情報です。誤りが含まれることもあり、医師・管理栄養士・トレーナーの専門的な指導に代わるものではないため、最終的な判断はご自身で行ってください。
連携のはじめ方(3ステップ)
連携は、最初に一度だけ設定すれば完了します。以降はAIに話しかけるだけです。
はじめる前に、次の2つを用意してください。1つはPeakFit Elite(有料プラン・月額480円)への加入です。AI連携はEliteの機能です。もう1つは、接続するAI(ClaudeまたはGrok)のアカウントです。
ステップ1:PeakFitで「AI連携」を有効にする
PeakFitで「設定 → データ共有 → AI連携」を開き、トグルをオンにします。すると、何が共有され、何が共有されないか、データがどう扱われるかを説明する同意画面が表示されます。内容を確認してチェックを入れ、「同意して有効にする」をタップします。
ステップ2:AI側にPeakFitを登録する
接続したいAI(ClaudeやGrok)の設定画面で「カスタムコネクタ」を追加し、サーバーURLの欄に次のアドレスを入力します。
ステップ3:接続コードで認証する
PeakFitで「接続コードを発行」をタップすると、10分間だけ有効な一度きりのコードが表示されます。これをAI側の認証画面に入力すれば、接続は完了です。以降は、AIに話しかけるだけで、PeakFitのデータを使った回答が得られます。
まだPeakFitを入れていない場合は、まずアプリを用意してください。PeakFitをApp Storeで入手する(iOS・基本無料)。
どんなデータが連携されるのか
連携すると、AIは直近180日分の次のようなデータを読み取れるようになります。読み取り専用で、AIがあなたのPeakFitの記録を書き換えることはありません。
| データ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 筋トレの記録 | 種目・重量・回数・セット数・負荷感・推定最大重量・消費カロリー |
| 有酸素の記録 | 種目・時間・消費カロリー |
| 食事の記録 | 品目・カロリー・タンパク質・脂質・炭水化物(PFC) |
| 体組成の記録 | 体重・体脂肪率・除脂肪体重・測定日時 |
| 目標 | モード(減量・増量・維持)・目標体重・目標体脂肪率・目標日・大会日 |
| プロフィール | 性別・年齢・身長・活動レベル |
| 歩数・消費カロリー | Appleヘルスケアや端末から取得したもの |
一方で、渡されないものもあります。お名前やメールアドレスといった、あなたを特定する情報は渡されません。食事の写真も渡されません。つまりAIは、あなたが誰かは知らないまま、フィットネスの記録だけを見る形になります。
データの扱いと安全性
自分のデータをAIに渡すと聞くと、不安に感じるかもしれません。PeakFitは、次のような仕組みで安全に配慮しています。
接続に使うコードは10分で失効し、一度使うと無効になります。接続の許可証(トークン)はあなた自身に紐づいているため、他人のデータを読むことは仕組み上できません。同時に接続できるAIは3つまでで、身に覚えのない接続はアプリ内で確認して切断できます。そして連携はいつでもオフにでき、オフにするとサーバー上のデータはすぐに削除されます。
データの保管場所は、すべて日本国内(東京)のサーバーです。ClaudeやGrokのような海外の会社のAIにデータが渡るのは、そのAIがあなたの許可のもとで記録を読みに来たときだけで、そのタイミングで海外での処理が発生することがあります。PeakFitが自動的に海外へ送信しているわけではありません。
削除のルールも決まっています。連携をオフにすればサーバー上のデータはすぐ削除され、Eliteプランが切れた場合は30日後に自動で削除されます。ただし、AIがすでに読み取ったデータについては、PeakFitの管理の外になります。AI側に残った履歴の削除は、そのAIの機能で行ってください。この点は正直にお伝えしておきます。
また、PeakFitはAI連携で扱うデータを、広告やマーケティングには一切使いません。あなたが接続を許可したAI以外の第三者へ、提供・販売することもありません。データは、あなた自身があなたのAIに読ませるためだけに使われます。
まとめ
PeakFitのAI連携(MCP)は、記録した情報を、AIを通じて生きたアドバイスに変える機能です。これまでスクリーンショットや手入力で毎回説明していた手間がなくなり、直近180日分の記録をふまえて、中長期の相談まで正確にできるようになります。連携できるAIは現在ClaudeとGrokで、どちらも無料プランのまま使えます。
はじめ方は、PeakFit Elite(月額480円)に加入し、PeakFitでAI連携をオンにして、AI側にサーバーURLを登録し、接続コードで認証する、という3ステップです。連携されるのはフィットネスの記録だけで、氏名や写真は渡されず、いつでもオフにできます。記録は一度、活用は何度でも。ふだん使うAIを、あなた専用のコーチに変えてみてください。PeakFitでAI連携を始める(iOS・基本無料/連携はElite)。
よくある質問
Q. 無料でも使えますか。
A. AI連携はPeakFit Elite(有料プラン・月額480円)の機能です。接続するAI側は、ClaudeもGrokも無料プランのまま利用できます。
Q. どのAIに対応していますか。
A. 現在はClaudeとGrokに対応しています。どちらも全プランで使え、対応するAIは今後広がる可能性があります。
Q. データが漏れませんか。
A. あなたが接続を許可したAIだけが記録を読めます。接続コードは10分・1回限りで、他人が読むことは仕組み上できません。データは日本国内に保存され、広告には使いません。
Q. やめたくなったら、どうすればよいですか。
A. いつでも連携をオフにできます。オフにすると、サーバー上のデータはすぐに削除されます。Eliteが切れた場合も30日後に自動削除されます。
Q. AIのアドバイスは信用してよいですか。
A. AIの回答は参考情報です。医師・管理栄養士・トレーナーの専門的な指導に代わるものではなく、誤りが含まれることもあります。最終的な判断はご自身で行ってください。
※本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言ではありません。健康状態に不安がある場合は医療機関にご相談ください。

